のそり。
沖田がおもむろに起き上がって、信長の腹の上に跨る。信長にそうされたように、手首を両手で掴むと、それをぐっと布団へ押し付けてきた。沖田はそのまま息を飲んだようにして信長を見つめる。見上げた沖田の目は眠たげでありながらも、はっきりと情欲の色が見て取れた。
信長は、沖田がまずどこに齧り付こうかを迷っている様子だったので、どこからでも好きなところに食いつけば良いというように、そっと目を閉じる。沖田が生唾を飲み込む音が、秘部を舐めるようだった。
沖田はわしをどう抱く気なんじゃろうな。
そう考えると信長の胸は祭へ走る子供のように高鳴る。
生前の信長は、側室も小姓も山ほど抱えていたが、その多くが信長を恐れているか、崇拝しているかのどちらかだった。だが沖田はそのどちらでもない。
いや、多少は恐れられているだろうが、恐れを感じる相手こそ斬りたいと燃える性分だ。そこが良い。張り合いがあるというものだ。
そんな相手との情事はどのようなものになるのだろう。信長の期待は一秒ごとに降り募っていった。
沖田が意を決して行動に出るのを、胸の内とはうらはらな静かさで待つ。そんな信長の頬を、不意に冷たい雫がぱたぱたと濡らした。
何事かと思い目を開けると、自分をまっすぐ見つめる沖田の目がなみなみと涙を湛え、そこに留まれずに溢れたそれが、次々に信長へと降り注いでいた。
思わずぎょっとすると、沖田は一瞬不思議そうにして、それからハッとした様子でゴシゴシと涙を拭う。自分が泣いていることに気付いなかったらしい。
それを下から見上げながら、信長が、どうした?と尋ねると、沖田は、なんでもありません。と答え、まだ涙が止まらないのだろう、しつこくその目元を拭い続けた。
信長は身体を起こして沖田の手を取ると、そっと涙の跡に口付ける。沖田が嫌がらないのを確かめると、髪を撫で頭を引き寄せて唇を重ねた。
重ね、離れて、また重ねる。
泣いている理由はわからなかったが、沖田も求めるように頬に手を乗せたので、そのまま沖田が落ち着くまでただ触れるだけの口付けを交わした。
「ノッブは、細いですね。」
沖田はぽつりと漏らすと、唇を離して信長の背中へ手を回し、その肩をきゅっと抱き締める。
「言うても貴様より頑丈じゃからの?触れても壊れたりせぬから安心して抱いてよいぞ。」
言いながら信長は頭を傾け、こつりと沖田の頭を小突く。沖田は困ったような顔をして、信長から身体を離すと、信長の頬を指先で撫で、唇におずおずと触れる程度の口付けをした。
この辺は沖田視点でまた書きたいですね。
なんとなく沖田視点の方が書きやすいし。
というかこの話、一人称視点なのか、三人称視点なのかが微妙なので直したい。
直してもうちょい素敵な百合セックスにしたい。文才欲しい。
他の沖ノブ、ノブ沖作品はこちらへ。
沖ノブ、ノブ沖作品1話リンクまとめ
索引
1 水着ノッブが斬られるまで
2 ノッブ沖田に泣かれる
3 ノッブが押し倒すまで
4 沖田に耳責めとか
5 頭突き後耳責めとか
6 耳責めからキスまで
7 おっぱいおっぱい
8 ようやっと秘部
9 沖田KO
10 沖ノブのターン
11 見せちゃう
12 おねだり
13 舐めっ子どんどん
14 続舐め合い
15 絶頂
16 事後
17 後日談
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