2020
22
Apr

百合小説

18禁創作百合エロ小説 ビッチ貴族×平民童貞なファンタジー系(ハイエナ)

Kindleから出版予定の18禁創作百合エロ小説「ネコ屋敷のワンコちゃん(仮題)」を出版開始まで掲載します。
出版開始まではこちらで無料公開しますが、出版後は削除するので、この期間にお楽しみください。

あらすじ

人間の町で生まれ育った半人狼のフューリは、魔術研究学院『イラヴァール・ディアッグ』へ入学したが、友人シシィマールに騙され、寮生のお世話係(主に夜の)である『飼い犬』の試験を受けることになり……。

以下、本編。

 


ワンコちゃんと夜のお仕事

「そろそろ、挿れますか?」

トロトロにとろけた秘部から、口を離して尋ねた。
指を締め付ける痴肉の感触で、聞くまでもなく、欲しがっているのがわかる。それでも、立場上、そう尋ねないわけにはいかない。

「なんだ、犬のクセに、もう我慢できないのか?」

枕に乗せた頭を、重たそうに起こしたご主人様が、ニタリと笑う。
まだ余裕があるのか、意地悪されているのか、わからない。だけど、前者だったら無礼を働いたことになる。

「す、すみません、続けますね」

慌ててもう一度、肉芽を口に含む。
躾けられた通り、きゅっ、と軽く吸いながら、舌先で形をなぞった。
顔の横で腿が震えて、指を咥える恥口が、噛みちぎるつもりなのかと思うくらい、キツく根本を締め付ける。全体を包む襞は熱くて、ぬとぬとの粘液をとめどなく溢れさせている。
やっぱり、いつもなら、挿入を命じられる頃合いの感触だ。
もう、繋がっててもいいはずなのに。
そう思うと、脚の間で露出した肉管が、じくじくと痛んだ。ぱた、ぱた。肉管の表面に染み出す汁が、滴り落ちる。その音がだんだんと早くなっていく。
早く満足してもらって、繋がりたい。そう、気持ちが焦るけれど、舌の動き、強さを変えるわけにはいかない。
興奮を息に変えて吐き出しつつ、懸命に舐陰を続ける。

「ふぅ……。もう良いぞ、フューリ。挿れろ」
「は、はいっ」

ようやっと、許可をもらえた。
肉芽をしゃぶっていた口を離して、肉筒から、ゆっくりと指を引き抜く。
汁がついたままの指で、どろどろになった肉管を握ると、いつもよりも膨らんで、少し硬くなっていた。

「……ボク、今日は、激しいのも、すぐにできそうですよ?」

できれば、そう命じてほしい。
祈るような、期待するような気持ちで、進言したけど、返事はない。
仕方なく、ぺちょり、と淫裂にとけた肉管を乗せた。
窄まった先端で、溝をなぞる。初めは表面をなでるように、次第にほじくるように。
柔らかくなった入り口に引っかけたり、肉芽とぐりぐり突き合わせたり、全体をこすりつけたり、変化をつけながら、お互いの粘液を混ぜ合わせていく。
ボクのご主人様は、ゆっくりがお好き。
だから、挿れろと言われても、しばらくこうして焦らしてからでないと、挿れてはいけない。目安は粘液が肉管に染みて、先っぽの穴の内側が、チリチリしてくる頃。そうなってようやく、入り口にあてがうことを許される。
にゅぷ。先端が恥口に入り込む。
"待て"をされないことを確認して、ゆっくりと全体を沈めていく。ずりゅずりゅと、中で襞同士が擦れ合う。

「はぁ……、ぁ、いつもより、腫れてるか? んっ……。俺が良いと言うまでイクなよ、フューリ」
「う……、し、承知してますが……、オルナダ様の、すごくて……ッ。あ、あまり、もたなそう、です……」

主人である、オルナダ様の片脚を抱えて、肉芽同士が触れ合うくらいまで、秘部を密着させる。虚の奥まで沈んだ肉管が、肉壁に締め上げられると、中に入り込んだ空気が、ぷちぷちと弾けた。

「うッ、あ、あぁッ……」

刺激に反応した肉管が、全身に痺れを送る。
下腹が、ぎゅっ、として、肉管の内側を、熱いものが通り抜けていく。管はビクビクとひとりでに跳ねて、オルナダ様の中に、卵を産みつける。

「…………イクなと言ったろうが」
「しゅ、しゅみましぇ……、れも、う……、んっ……」

痴肉に埋もれたまま、跳ねる肉管がもたらす快感に、舌まで痺れて、呂律が回らない。

「はぁ、もっと持てば最高なのにな。お前の耐久の無さだけは、本当に残念だ……」
「ううう……、れ、れもぉ、ひもちイイのは、たまご、産んでからじゃないれすか……。うっく、ん……」
「主人を満足させるのが、犬の仕事だろうが。口答えするな。お前には、あとで罰を……。うっ……」

呆れ果てた口調のオルナダ様が、ピクンと身体を跳ねさせた。

「ん……、アッ、はふっ。……キ、キたっぽいから、あとにしてやる。掴まらせろ……」
「ひゃ、ひゃい、どうぞ……」

繋がったまま覆いかぶさると、オルナダ様が、背中まで伸びた、僕のたてがみに掴まる。
腕を回して、身体を密着させると、オルナダ様の腰がガクガクと痙攣しているのがわかった。
僕の放った卵液が、効いてきているんだろう。たてがみを引く手の力が強まって、頬をくすぐる息遣いも、どんどんと、荒くなっていく。

「ッう、ンンッ……」
「ふわっ、アッ……、キ、キた……ッ。……ッア、アァ!」

埋めたままの肉管の周りで、ヒクついていた襞が、急激に縮こまりだす。
根本まで吸い尽くすように、締め上げられて、僕はたまらず、悲鳴を上げた。同時に、肉管が震えて、また、襞に卵を産み付ける。
オルナダ様の痴肉が、じゅぷじゅぷと、粘っこい音を立てて、卵を放って縮んだ僕の肉管ごと、卵を吸い上げようと動く。吸われると、また膨らんで、肉管が奥へ奥へと伸びていく。
伸びると、襞同士がぐりゅぐりゅと擦れ合って、また、産み付ける。

「あふっ、ふあぁ……。お、おるなだしゃま、しゅごい、れす……。んっ、んぅぅ……、ハッ、い、いっぱい吸ってる……。う、……あぁ、また、イ…………ッ」
「ふぅ、ふぅ……。フューリ、お前……、イキすぎ……。あふれて……、ふ、ふきだしてる……ッ。ん、ぁ、……お、音が…………。っ、ふ……」

言われて耳を澄ますと、産み付けるたびに、繋がった箇所から、ぶぴゅじゅぶっ、と淫猥な音が飛んでいる。腰を押し付けるように動かすと、その音はさらに激しくなる。

「ん、ぁ、ふぅ……。こ、これわ……、おるなだしゃまが、もっと……、す、吸ってくれたら、しなくなりますよ……」
「はぁ? ……んッ、もぅ、とっくに限界まで、……ッ、し、絞り上げてるだろが……、この、駄犬め……」
「ボ、ボク、おぼえたんでしゅよ……。こ、ここんトコ、こう、すれば…………」
「ッ……!? こ、こら、よせ……ッ。い、一緒は……、あッ……」

お腹とお腹の間に手を入れて、オルナダ様の肉芽をくすぐる。
肉管に纏わる粘膜が、さらに、ぎゅんと縮んで、ぢゅるぢゅるっ、と音を立てた。

「ッン……、あ……、うっ……、ふぅ、んッ……」
「ほ、ほら、さっきより、すってますよっ。ん、アァ、う……、も、もってかれそ……、れす……。ぅアッ……!!」
「わっ……、バカ、いま、うごいたら……ッ、ぅ、ンうぅぅッ…………!!」

排卵の刺激に反応して腰を押し付けた瞬間、オルナダ様が、ぐんっ、と背中を反らした。
肉筒が、きゅんきゅんと収縮して、ドクドクと血が脈打つのを感じる。

「……イけましたか?」
「ハァ、ハァ……ッ。ん、ふ……。ふぅ……、お前、イければ良いってもんじゃないって、何度、教えれば、わかるんだ……」
「す、すみません……。一回目はどうしても、コントロールできなくて……。ぁ、う……、ま、また……、ッう…………」

ボクがしがみついて腰を震わせると、オルナダ様は、ふぅ、と息を吐いて、

「ま、お前、この歳まで、ずっと童貞だったんだものな……。当分は、大目に見てやるよ……」

僕の耳の後ろを撫ぜて、微笑んでくれた。
それだけでまた、達してしまいそうになる。それをなんとか堪えて、僕は、できるだけ恭しく、オルナダ様の手を両手で包み、指先に口付けた。

 

ワンコちゃんと採用試験

ことの始まりは、半年前に遡る。
ヒューマーと人狼の間に生まれた、半獣人のボクは、童貞歴イコール年齢のまま、教会の基礎教育を終えた。
その後は、特技を生かして生まれた町の肉屋か猟師にでもなるのが本来のところ。だけど、友人、シシィマールが、「お前、そこそこ魔力あるんだし、大丈夫だって!」と、誘ってくれたので、ボクは、上級種たちが通う、魔術研究学院『イラヴァール・ディアッグ』へ、半労生として入学することになった。
半労生は、日中の半分以上を、院内での雑用に充てる義務がある。その代わりに莫大な学費が免除されるのだ。
学業に勤しむ時間なんてほとんどないけれど、在学中に上級種とコネを作れれば、高等職に就いて、都会に住める可能性もある。
下級種のさらに下、雑種のボクにとって、それは大きなチャンスだった。

「いや、だからって、そんなガチガチに緊張するか? もう一週間だぞ、いい加減慣れろって……」
「だだだだだって……、こ、ここ、血統種の人ばっかりで……」

ヒューマーの町で育ったボクにとって、イラヴァールはかなり異質な場所だった。
ヒューマーがほとんどいないばかりか、エルフ、オーガ、ドワーフ、フェアリー、獣人などなど様々な種族、それも純血と思われる人々が普通に歩いている。その上、ヒューマーの町ではほぼ見ることのない、最上級種、魔族がワラワラいるのだ。
いるだけなら良いのだが、魔力の強い者は、魔力の匂い、魔香を漂わせる。それが困るのだ。
半分人狼の僕は、魔香を嗅ぎとれるが、半分ヒューマーなせいで、その影響をモロに受けてしまう。嗅ぐと全身が、特に下半身が、じくじくと疼くのだ。
授業中だろうが、雑用中だろうが、それが四六時中ついて回るものだから、僕は自分の中に流れる人狼の血を、改めて呪うことになっていた。

「うぅぅ……。いつか理性飛んで、誰かに飛びかかって、仕事に付けなくなるか、殺されるかしそうな気がする……」
「上級種はそんなの上手くあしらうだろ」

半泣きで塩っぱいパンを囓る僕の隣で、シシィは短い金髪を、耳の横でくるくる弄ぶ。
僕の不安な気持ちに、興味は無いらしい。
シシィはヒューマーなのだから、少しくらい萎縮しても良いはずなのに、町にいるときと変わらず堂々としている。魔力の強い家系の血のせいなのか、それとも、ここの生徒たちに負けず劣らずの強力な魔力のせいか。
なんにしても、すごい子だ。
僕が自分を情け無く思っていると、シシィは「そうだ!」と、思い出したように手を打った。

「仕事っていやあさ、お前の名前で、ネコ屋敷の飼い犬試験、申し込んでおいたから受けてこいよ」
「へ? なにその嫌な予感しかしない名前の試験……」
「あー……、飼い犬てのは……。そう、ここの優等生向けの寮に住み込んで、そいつらの身の回りの世話する仕事の役職名みたいなもんさ。侵入したモンスター倒す仕事よか楽だろうし、町から通うの大変だろ? 採用されたら色々面倒みてもらえるらしいし、お目当てのコネもできるかもじゃん?」

確かに町からイラヴァールまでは、巨大トカゲで三時間、僕の脚でも一時間はかかる。寮に住めるなら、それだけでもありがたい。

「倍率すごいらしいから、受かるかはわかんないけど、受けるだけ受けてこいって」
「わ、わかった……。やってみる。ありがと、シシィ」

試験は正午開始ということで、僕はシシィにお礼を言って、試験会場へ向かう。
シシィが「受かって童貞卒業しろよ!」と言った気がしたけど、このときの僕は、きっと空耳だと思った。
会場は、ネコ屋敷こと、バルト寮。
学院の東の森の側に位置していて、陽当たりも良く、穏やかな場所だった。寮から少し離れたところに、綺麗な泉が湧いていて、寮生らしい人物がひとり、裸で泳いでいる。
つい二秒だけ見てしまったけど、他の受験生の声に我に返って、慌ててあとに続いた。

「見学は左、受験は右です」

ドアを潜ったところに、制服姿のヒューマーの生徒が立って案内をしていた。首に青い襟飾りをしている。
なるほど、飼い犬になると、こういう雑用をするのか。僕はどこかほっとして、右へ進んだ。
そうして試験が始まったのだけど、その内容はどうにも奇妙だった。
まず、綿棒を口に突っ込まれ、髪の毛を抜かれる。次に妙に性的な項目の多い、設問表に記入をする。そのあとは、寮の周りを全力疾走させられたり、重りを使った腕立て伏せや、スクワットなどの体力系テストが延々と続く。
最初の段階で半分が落とされ、次は脱落なし、最後で三分の一程度が落とされた。残ったのは、僕を入れて五十名程度。だいぶ多い。
それから僕ら受験生は、汗だくのまま寮の玄関ホールへ集められ、壁際に並ばされた。
緑の襟飾りをしたオーガが、

「候補者揃いました!」

と叫ぶと、階段からゾロゾロと、寮生たちが降りてくる。全員が、優等の証のコートを身に付け、特段に強い魔力を放っている。
今日、院内ですれ違った生徒たちとは、完全に別格だ。
魔香が鼻腔を突き抜け、下腹がぎゅうぎゅうするのと同時に、背筋が寒くなった。
寮生たちが揃うと、受験生はひとりずつ番号で呼ばれて、前に立たされた。
寮生たちは、襟飾りの生徒が渡した、試験結果と思われる資料に目を通しながら、品定めするように、立たされた受験生を眺める。
人気のある受験生は、すぐに「採用したい」という寮生が複数現れて、競い合うように好待遇を提案し、受験生側が支える寮生を選んだ。逆に、パッとしない受験生の場合は、なんやかんやとケチをつけられて、そのまま退場。見ていて肝が縮む思いになる。
一方、採用を迷う、合格ラインスレスレの受験生の場合は、採用を迷っている寮生が、受験生を別室に連れて行って、数分後に、採用、不採用を言い渡していた。ある寮生と受験生の場合、散々受験生をこきおろしていた寮生が、別室に移動した数分後、「この子さいよーーーう!」と大絶叫して、ホクホク顔で戻ってくるなんてこともあった。
正直、採用の基準がさっぱりわからない。おかげで僕は、ずっと緊張したまま、自分の番を待つことになった。

「次、三七五番」

やっと呼ばれて、前に出る。
この頃にはもう、ここから帰れるなら、不採用でもいいやという気になっていた。

「え、うっそ! コイツ童貞だ!」

僕の品定めに寄ってきた寮生が、資料を見るなり、知られたくないことを大声で暴露してくれた。
それに釣られて他の寮生たちも、面白そうな顔をして寄ってくる。

「童貞のクセによく応募できたなぁ」
「お前、この歳まで童貞って、どんだけモテないんだよ」
「あぁ、この子、半獣人でヒューマーの町出身ですよ。これじゃ童貞なのも仕方ないですね」
「あー……、それで童貞かぁ。見た目そう悪くないのにカワイソー」
「つっても、童貞は童貞だろ。私はいらないぞ」

寮生たちは口々に童貞童貞と連呼する。
僕は恥ずかしいやら、情けないやらで、蝋燭みたいに消えてなくなってしまいたくなった。

「ナルコスはどうする? 体力値と服従値はかなり高めだけど」
「アタシは一から仕込むなんて、めんどいのはパス。メナスラスが囲えば? ケモ耳好きでしょ」
「僕はユプ型だから、ジグ型とは合いませんよ。それに僕が好きなのは猫人族です。耳も尻尾も、形が全然違うでしょう」

寮生たちは、僕と、僕の資料を交互に見ては、あれこれと批評を言い合う。
出自のため、僕は故郷の町であらゆる理不尽を舐めさせられた、と思っていたけれど、世の中にはまだまだいろんな種類の理不尽があるらしい。僕はすっかり悲しくなってしまって、視界が少しずつ歪んできていた。

「あ、待って。ジグ型で童貞って、オルナダのリクエストまんまじゃない?」

全員が不採用の報告で固まりかけた頃、オーガの方に乗っていたフェアリーの寮生が声を上げた。
僕にはなんのことかわからなかったけど、他の寮生たちは、「たしかに」「そういえば」と同意を示す。
フェアリーは、僕に「ちょっと待ってね、呼んでみるから」と声を掛けて、羽を羽ばたかせて、空中にエメラルドグリーンの魔力の円を描く。円の中に、寮の外にあった泉の映像が映し出され、あの裸で泳いでいた寮生が現れる。

「なんだ、アイリーフ。もう選抜は終わったのか?」
「まだだけど、オルナダのリクにぴったりの子が来たから教えておこうと思って」
「はぁ? この歳まで童貞のヤツがホントにいたってのか?」

裸を直視できず俯いていた僕に、また童貞という言葉が突き刺さる。
僕の町は、住民はほとんどヒューマーで、半獣人の僕が求愛なんてしようものなら、相手の縁者に猟銃片手に追い回されてもおかしくないのだ。だから恋をしても、誰にも言えず、ひとりでひっそり、殺していくしかなかった。それがそんなに面白いのか。
ギリギリと爪を手のひらに食い込ませて、怒りを堪えていると、ぴちゃりぴちゃりと水気のある足音が、僕の前で止まった。

「おいおい、濡れたまま跳んで来るなよ」
「お前の犬にでも拭かせておけ。で、お前は顔を上げろ」

言葉と同時に、魔力で強引に顔を引き上げられる。
顔を上げると、目の前には、身体の半分に刺青のような模様が浮いた、ずぶ濡れの魔族が、真っ裸で立っていた。直視できず、バッと目を閉じたけど、目の前に立つ魔族の顔は、はっきりと見えた。
僕はその顔を知っていた。
オルナダルファウルス・ギルオウーフ。今ある魔力文明の基礎を築いた、この世で最も力のある一族、ギルオウーフ家のひとり。最上級種の魔族、それも、魔王の血筋にありながら、上級種や下級種ともよくつるんでは、色々とスキャンダルを起こすことで有名な人物だった。

「ふむ。数値は悪くないな。ツラは……、おい、目を開けろ」

オルナダはまた強引に、僕の目を開けさせる。
白くすらりとした四肢が、目に飛び込んでくる。胴の肉付きは薄く、腰骨の形がくっきりしていた。それでも胸は、しっかり二つに膨らんで、先端には、美味しそうなピンク色の突起が、ちょん、と乗っている。
こんなにジッと見てはイケナイと、思っているけど、魔力で目をこじ開けられていては、嫌でも目に入ってしまう。
怒りと興奮で、ぼんぼんと頭に熱が上る僕とは対照的に、オルナダは涼しい顔で、濡れた長い黒髪をかき上げ、鋭く紅い目で、僕の顔をしげしげと見る。
ふん、と鼻を鳴らしたかと思ったら、今度は口を開けさせる。開けさせられたうえに、上唇をめくり上げられ、挙句、舌を限界まで引っ張り出される。

「鋭くはないが、牙があるな。舌は、ほぼヒューマーか……」

オルナダは、僕の歯や舌を指先でさすって、独り言みたいに言った。、

「お前らはいらないんだな?」オルナダは周りを見回す。
「お。なに? 気に入ったの?」エルフの寮生が茶化すように言うと、
「ま、具合ぐらい確かめても良いだろ。ジグはレアだしな」オルナダは、僕の頭を掴んで、
「それに、この青い毛並みは、なかなか良い」と、耳の付け根をわしわしとくすぐった。

腹立たしかったけれど、それより舌を引っ張られたままなのが苦しかった。僕が口を開けたまま唸り声をあげると、オルナダが忘れていたといった様子で、僕を解放した。

「じゃ、オルナダと童貞は、最終面接ね。終わるのは待ってなくていいんでしょ?」
「おう。俺は大勢囲う気にはなれん。面倒だ」
「はいよ。じゃあ次は一三八番」

どうやら僕は、別室に連れて行かれるらしい。
そこで合格すれば、ここで生活することができるのだろう。だけどちっとも嬉しくはなかった。
それでも裸のまま前を歩くオルナダが、魔力を使って僕をぐいぐいと引っ張るので、ついて行かざるをえない。
僕は、落ちれば帰れるから、と自分に言い聞かせ、肩を落として黙って歩いた。

「さて、お前はどこまでならヤったことがあるんだ?」

おそらくオルナダの自室と思われる部屋につくと、オルナダは身体の表面に紫色のローブを生み出してから、どっかりと皮張りのソファへ身体を預けた。
質問の意味がわからなかったが、続く言葉から察するに、性的体験について聞かれているらしい。僕が事務的に、まったくなにもない、と答えると、今度は知識について聞かれた。
気恥ずかしい気がしたけど、答えて帰れるなら、と自分の乏しい知識を披露する。

「ふむ。つまり、舐めると、挿れるしか知らんってことだな」
「ハイ、ソウデス」

もうどうにでもなれだった。
白い天井を見上げて、晩ご飯のことを考えた。

「なら知ってる範囲で良い。やってみせろ」

なにを言ってるんだ、この人は。
苛立ちつつ、視線を正面に戻す。すると、ソファに座ったオルナダが、腰を前に突き出して、股を開いていた。

「ちょ……ッ、なななななにを、してんですか!」

慌てて駆け寄って、脚を閉じさせローブで包む。

「なにて、実技試験だろ。なにしに来たんだお前……」

オルナダは、怪訝そうな顔をした。
実技試験? なんの? 飼い犬の? 身の回りの世話ってまさか……。
僕の頭はすっかり大混乱になった。
その上、さっき二秒くらい見てしまった性器がチラついて、まともに考えるとこができない。
ふいに、シシィが別れ際に言った言葉が頭を過ぎる。聞き間違いと思っていたけど、そうではなかったらしい。
ということは、さっきまでのは、つまり、ベッドで相手をさせるかどうかの試験で、この人は僕を、実技試験に進ませても良いと思った、ってことなんですか? そうなの? どうなの?
誰でも良いから教えてください! そう祈っても、答えてくれる人はいるはずもなく、僕は恐る恐る、

「……あの、なんで、ボクを? あと、コレ、合格しちゃったら、どうなるんでしょう?」

そう、目の前の相手に尋ねた。

「……お前、まさか、なにも知らずに応募したのか?」ジロリと睨まれ、僕は黙って頷いた。
「ったく。いいか、もうわかってると思うが、これは俺たち寮生の性奴隷を選ぶ試験だ。持ってる特性と体力でふるいにかけて、好みと交渉で採用が決まる。あとはどちらかが、契約の解除を申し出るまで、主人と奴隷の関係が続く。契約中、主人が求めたら、無条件で奉仕する。プラス、身の回りの世話もする。それが飼い犬だ」オルナダは明らかに不機嫌な口調で説明した。
「ちなみに、ここはネコ寮だから、タチができなきゃ用はないぞ。それに、飼い犬は貸し出しもするんだ。ヘタクソだと主人の恥になるから、仮に合格でも、そのあとみっちり仕込むことになる。逃げるならとっとと出て行け、童貞め」

説明を聞いて、僕はようやく、どうしてあんなにも童貞童貞と突かれたのか、合点がいった。同時に、今この場にいられることが、どれほど奇跡的なことなのかも理解した。
残る問題は、今ここで、この人に奉仕できるか、ということだ。

「えと……。じゃあ、ボク……。し、失礼します……」

僕は床に座り、オルナダの膝へ手を乗せた。
さっき掻き合わせたローブの合わせを開いて、脚を露わにする。

「…………俺はもうその気が萎えてるからな。採点は厳しいぞ」
「承知しています」
「なら先に、服を脱げ。犬は主人より先に裸になるものだ」

言われるまま、制服を脱ぎ捨て、足の甲へ口付ける。
こんなチャンスは二度とない。逃すわけにはいかなかった。
くるぶしから舌を這わせ、脚の内側を舐めて、外側は撫ぜたり、揉んだりしながら、少しずつ、上に登っていく。僕は時々シシィに見せてもらう、卑猥な書物の知識をフル動員させて、懸命に愛撫をした。
オルナダはなにも言わなかったけど、膝の辺りまで舐め上げて行くと、頭が腿の間に入るくらい、脚を開いてくれた。
続けても良いらしい。
僕は腿の内側を丁寧に舐めいき、やがて、脚の付け根に到達した。目を開けると、鼻のすぐ先に、色付いた性器が見える。
薄い唇がぴったりと閉じていて、中がどうなっているかはわからない。だけど、これまで嗅いだことのないほど、濃厚な魔香が香っている。
ごくん、と唾を飲み込んで、そっとソレを左右に開いた。
開いた唇が糸を引いて、露わになった恥口からは、とろり、と多量の蜜が流れ出た。むわっと、煙を浴びせられたみたいに、魔香が鼻の周りにまとわりつく。頭がクラクラとなって、手が勝手に恥口をさらに広げた。ピンク色の痴肉がヒクヒクと蠢くのが見える。
絵でしか見たことのないその場所は、絵とはだいぶ違っていて、想像していたよりも、相当にいやらしい。
僕の心臓は、試験でやった全力疾走のときよりも激しく脈打って、その鼓動を、お腹の筒にまで伝える。淫烈がジンジン痛んで、溢れた汁が、脚の間を濡らしていくのが、自分でもわかった。

「……おい、そんなにジッと見るな」
「え? あ……、す、すみません、つい……」

慌てて僕は、開いた溝を、縦に舐め上げる。甘塩っぱい。オルナダの腰が少しだけ、浮いた気がした。
何往復か、撫でるように溝を舐めてから、かすかに顔を覗かせる実を覆う皮を口に含む。
ちうちうと、音をさせてしゃぶり、実と皮の間を、尖らせた舌先でぐるぐるなぞって、時々、恥口の奥へもぐらせる。だんだんと濃くなる魔香のせいか、味はしないのに、美味しくてたまらなくなってくる。もっとその香りを吸い込もうと、鼻息が荒くなる。
知らぬ間に僕は、オルナダの腿をガッチリ捕まえて引き寄せ、夢中で性器を貪っていた。

「ふぅ、ふぅ……。は、ふ。ぢぅ、ぢゅ、ぢゅうぅ……」
「……っ、ん。はぁ……。おい、もう良いぞ」
「べちゅ、じゅぷ。ハァハァ、ぴちゃ、ちゅく……、ぢゅぷぷ……」
「おい。良いと言ったら離れろ、バカタレ!」

強烈なデコピンをお見舞いされ、やっと我に返る。
僕は試験だということをすっかり忘れて、途中から、オルナダが気持ち良いかどうかなんて、考えられなくなっていた。
きっと不合格だろう。
僕は名残惜しく、べたべたに濡れた秘所を見つめてから、一歩、後ろに下がった。
耳と尻尾をしなしなとさせて、通告を待つ。

「……よし、じゃあ、挿れてみろ」

予想もしない命令に、ぎょっとして顔を上げると、オルナダが股を開いたまま、片脚を上げ、下から手で、あそこを広げている。
お腹の中で、肉管がぎゅんと腫れて痛む。
だけど、僕は、

「す、すみません、ボク……、それ、できないんです……」

床に頭をつけて、小さく丸まり、謝罪を口にした。
オルナダは、「は?」と、短く声を出して、背筋が凍りそうになるほどの、怒りのオーラを発した。

「いや、あの……。ち、違うんです……、ボク、体質で、その……。すっごく興奮して、ジンジン痛いんですけど、生えて来ないんです!」
「はあああああ? お前、俺のをあんなべっちゃべっちゃ舐めたクセに、生えないとか、ふざけてんのかあああああ!」
「す、すみません! それは、美味しくって、つい!」
「つい、じゃあないだろおが! どおしてくれるんだ、この昂りをおおおお!」

床におでこを擦りつけると、オルナダの地団駄の振動が伝わった。
ぐるるるる。と獣のような唸り声を上げて、オルナダが僕の後頭部を睨む気配がする。

「くそっ。そこに仰向けに寝ろ」
「え? は、はい……」

言われるまま、床に寝る。
オルナダは僕の腰の横に胡座をかいて、「医療系は得意じゃないってのに」と、ぼやいて、下腹部に手を乗せる。その手が、ぽう、と光って、暖かくなった。

「ふむ。血の巡り順が悪いだけらしいな。これで良いハズだが……。うーむ、一回イかさんとダメか……」

僕のお腹の上で手を動かしたオルナダは、そんな独り言を言ってから、ニタリと笑って僕を見た。
意地の悪い笑顔だったけど、笑うと、整い過ぎて冷たく見える顔が、ほんの少し柔らかく感じられる。平たくいうと、かわいい。
でも、そんな感想を持ったのも束の間。
オルナダは両手を僕の脚の間に入れて、ぐちゃぐちゃと性器を掻き回しだした。

「ぅあッ! ちょ……、な、なにを……! んあぁッ!」
「お前の管、このままだと硬くて出て来なそうだからな。少し柔らかくしてやるんだよ。大人しくしてろ」

辞めさせようと伸ばした手を魔力で止めて、オルナダは肉壁をほぐすように、僕の中に指を埋める。
興奮しきっている僕の性器は、指を動かされる度、くちくちと粘っこい音を立てた。恥ずかしくてたまらないのに、敏感な突起を、ぬるぬるの粘液越しにゆるゆるさすられるから、身体がひとりでにガクガク震えてしまう。

「あー! あー! ひゃめ、っう、あぅ、らめ……ッ、あぁぁッ!」

チリチリとした快感が、肉芽から肉筒へ広がって、パチンと弾ける。背骨を電撃のような衝撃が走って、頭が白くなる。

「ふん。ずいぶん可愛く鳴くんだな。ネコのが向いてるんじゃないか、お前……」

全身がくたくたで、反論もできない。
他人に触れられるのも、まして、イかされるのなんて、まったくの初めてだった。
なんとなく、触れ合う相手なんて一生できないと思っていたから、自分で触って慰めたことは何度もある。だけどそれとこれとは、まったくの別物だった。
こんなに気持ちの良いものだったなんて。
胸が痛んで、涙が出た。
オルナダは、僕がショックを受けたと思ったのか、バツの悪そうな顔をして、「すまんな。俺も疼いてたまらんかったから……。医療行為だった、とでも思ってくれ」と、僕の前髪をくしゃくしゃと撫でた。
息が詰まって、喋れなかった僕は、黙って何度も頷いた。
下腹部に異常を感じたのは、しばらく経ってからだった。頭を撫でてくれる、半裸のオルナダの肌を眺めていたら、ぐっ、と肉筒に力がかかる感じが起きた。生理のとき、筒の真ん中を、血の塊が通る感触に似た感覚があって、ぬちゃり、と音を立てて、脚の間から肉管が生えた。

「生えたか?」

オルナダが僕の脚の間を覗く。
覗いて、くわ、と目を見開いた。

「これは、また、ずいぶん……」

呟いて、神妙な顔付きになるので、僕は、なにか病気でもあったのかと、焦りつつ、自分の管を見た。
葡萄の房のように、ボコボコと隆起のある粘膜が、表面からドロドロの粘液を止めどなく流して、とてつもなくグロテスクだった。こんなものが、お腹の中に入っていたなんて、だいぶショックだ。
でもそれ以上に、オルナダが若干引いていることが悲しかった。

「これ……、入るか微妙だな……」
「わひゃぅ!」

しゅんとしていると、いきなり管を握られた。
初めての感覚に、変な声が出る。

「俺、穴そんな広くないんだよなぁ……。んー、でも房はぷにゃぷにゃしてるし、芯の方も弾力ありそうな感じだから……」
「ふぁ、アッ……。ちょっ、しょんな……に……、ぐにぐに……、ぁふ、い、いじらないれ……ッ」

オルナダは僕の声が聞こえないみたいに、僕の管を、にぎにぎ、ぐねぐね、ぐいぐいと、好き勝手にいじりまわす。
皮膚にも守られていない、剥き出しの内臓なんだから、もう少し優しく扱ってほしい。だけど、未知の刺激に翻弄される僕は、訴えを口にすることもできずに、ただただ嬌声を上げていた。
そのうちに、肉管への刺激がお腹に溜まって爆発する。びるるっ、という音と一緒に、管の真ん中を焼けるような熱が走って、身体が痙攣した。

「…………おい、イくなら先に教えろ。というか、お前、管汁、多すぎ」

白く閃光が弾ける視界の中、薄く赤みがかった白色の粘液を滴らせたオルナダが、僕を睨んでいる。
それの光景が意味するところを、僕が理解する前に、オルナダは、ほっぺたについた粘液を親指で拭って、口に入れた。こくん、と飲み込んで、今度は胸にある粘液を中指で拭って、脚の間に持って行く。

「ん……ッ、アッ……。あッ、ぁぅ……、や、やばい……、キク……ッ!」

ビクビクと身体を震わせだしたオルナダは、息を荒げて、僕を仰向けにして、お腹の上に乗る。ぼんやりしたまま、眺めていると、出しっぱなしの肉管を掴まれた。
オルナダは握りしめた先っぽを、僕のおへそ上まで引っ張ってきて、肉管の真ん中に乗って、溝を擦り付けてくる。
その刺激に肉管が反応して、ドクンと脈打つ。擦られると、溝から溢れる蜜が、管の粘膜に触れて、じわりと内側に染み込んでくるみたいな快楽を生み出す。
粘液の相性というヤツだ。
相手の良い粘液が、粘膜に触れると、摩擦も、圧迫もなしに、他方もない快感がもたらされるという。触れ合う襞同士が、手を加えなくても絡み合い、求めあって、蠢きだす。
寮生たちが二言目には口にしていた、型という単語の意味をようやく理解する。
あれは、粘液の性質を表す言葉なのだ。そしてここの寮生は、最高の性奴隷を求めている。ということは、僕と、この人の相性は最上のはずだ。
ひとりきりでは、決して味わうことのできない、最高の快楽。それを今、味わおうとしている。

「……なぁ、どうする?」

昂りきって、焼けるような息を吐き出す以外、なにもできなくなっている僕に、オルナダが問いかける。

「挿れたら、お前……。俺から離れられなくなるぞ?」

僕の身体に覆い被さったオルナダが、ジンジンと痛む肉管を後ろ手に握って、先っぽで溝をなぞっている。

「どうするんだ? ほれ、言ってみろ」ぐっ、と肉管を強く握り、先端を柔らかい粘膜に押し当てて、尋ねてくる。
「れて……。このまま……、挿れてください。あなたの飼い犬に、なりたいです」ぼやけたオルナダの輪郭を、僕は必死の想いで見つめた。

オルナダは、たぶん、微笑んだのだと思う。
僕を抱きしめ、柔らかく口付けて、「最高のハジメテにしてやろうな」と、囁く。
僕は泣き出してしまいそうだったけど、肉管が痴肉に埋まった衝撃で、それから先のことは、なにもかも吹き飛んでしまった。

意識が戻ったのは、たぶん、二、三時間後くらい。
白い天井に、オレンジの光が刺して、明るかった室内が、少し薄暗くなっていた。
全身に浮いているような沈んでいるような気怠さがあって、いつの間にかお腹に戻っていた管には、ぼわぼわとした痺れのような感触が残っている。酒でベロベロになったときの感じに似ているけれど、胸の上で乳房を掴んだまま、くーすか気持ち良さそうに眠っている人物がいることが、酒に酔ったわけでないことを教えてくれた。
あのあと、なにが起きたのか、まったく覚えていない。けれど、この人まで眠っているということは、僕らはお互いに気を失ってしまったということなんだろうか?
尋ねたいけど、起こすのも、憚られる。
身動きひとつできない僕は、そっと眠っているオルナダの腰に手を回す。これ以上、冷えないように温める。そうして、だんだんと頭がはっきりしてくると、オルナダの身体が、思っていたよりも、軽いことに気がついた。
そろそろと、起こさないように、身体のラインをまさぐると、その細さ、小ささに、ドギマギとしてくる。
記憶では、僕から生えた肉管は、自分でも引くほどグロテスクな見た目と大きさをしていたはずだ。それを、こんな小さな身体で飲み込んでいたなんて。
たらたらと冷や汗が、だったらよかったけど、溢れてきたのは涎だった。僕は、罪悪感のようなものより先に、興奮を感じていた。
呼吸が浅くなって、脚の間がムズムズする。
覚えている範囲では、この人は僕に、「採用する」とは言わなかったと思う。ということは、もしも不採用ならこの人と交われるのはこれっきりだ。
採用される自信もない。
ならせめて、眠っている間に、もう一度。そんな考えが湧いてくる。
お腹を塊が通り抜ける感じと共に、ずりゅっ、と音を立てて肉管が生えた。オルナダの身体に触れないよう気をつけて、先っぽを捕まえて、溝に擦り付ける。
その淫烈はまだべったりと濡れていて、肉管の粘膜に、粘液が染み込む。快感に腰が動かされる。
中に挿れたら、もっと気持ち良くなれる。
僕はあまり腰を振らないよう、もじもじとしながら、先端を強く当てて、入り口を探す。

「お前には、とびきり厳しい躾が必要らしいな……」

他の底から響くような声に、ギクリとした。
溝に当てていた管が逃げるように、ひゅん、とお腹の中へ引っ込む。

「ええと、その……。つ、続きを、した方が、良いのかなぁ……? と、思ってですね……」気持ち良くなりたくて、とはとても言えず、しどろもどろ言い訳をするが、
「単にまた俺にぶちこみたかっただけだろうが」と、秒でバレて、デコピンを喰らうハメになった。

オルナダは、僕の上に乗ったまま、大きなため息をついて、

「事が済んだあと、犬がするのは、後始末だろうが。見ろ、この有様を」

と、身体を起こす。
言われるまま上体を起こして周りを見ると、床や、身体の横にあるソファのあちこちに、白い粘液が飛び散っている。それも酷いのだけど、さらに酷い有様なのは、腰回りだった。
僕とオルナダの下腹部が、白い粘液と、透明な粘液でねっとり濡れて、お尻の下では、それが水溜りを作っている。
あまりの惨状に、恐る恐るオルナダを見上げると、その胸や頬、髪の毛にまで、白いモノがこびりついていた。

「あわ、あわわわわわっ。す、すみません、ボク、なんてことを……」

僕は慌てて、オルナダを抱え、立ち上がる。血の気が引いて、一気に正気に戻ってしまっていた。
洗い流すか、拭き取るかできないかと、室内を見回す。けれどドアがどこにも見当たらない。僕はオルナダを抱えたまま、オロオロ歩き回る。
それが面白かったらしい。
オルナダは、くくく、と笑って、僕に下すよう言った。僕の首を魔力でぐんと引きつつ、壁の一部を消して、裸のまま廊下へ出て行く。

「あ、出てきた」
「長かったじゃん。童貞そんな悦かったの?」

ホールの方から声をかける寮生たちに、裸のオルナダは平然と、「まあまあだ」と答える。
僕の方は、『僕が汁まみれにした身体を、人目に晒さないでください』『裸の僕を人前に引っ張って行かないでください』と、心の中で唱えつつ、オルナダの影に隠れた。

「さあ、こい。風呂に行くぞ、フューリ」
「わ、わかりましたから、そんなに引っ張らないでください」

転びそうになりながら、あとについて行くと、後ろから「採用すんのー?」と、声がした。
オルナダが「おう」と手を振る。
驚いた僕は「ボク、合格なんです?」と、尋ねると、振り向いたオルナダが、「不服か?」と、口の端を持ち上げた。

「滅相もないです。よろしくお願いします。……オルナダ、さま?」
「ニ十点。こういうときは跪け。ったく、先が思いやられるヤツだ」

オルナダ様が、屈んで目線を合わせ、首を傾げた僕のおでこを、人差し指で突く。
こうして僕は、飼い犬として採用され、この寮で暮らすことになった。
先に待ち構える、さまざまな厄介事のことなど、このときの僕は知る由もなかった。

 

ワンコちゃんと躾

「はあああああ! 受かったってえええええ!」

採用試験、翌日の昼。
食堂のテーブルで、向かいに座ったシシィが、屋根が剥げるかと思うほどの大声を上げた。

「そんなに驚かなくても……」
「いや、だって、あれ、ほんの数人しか採用されな……、ってか、アッチが悦くないと……。え? フューリ、もしかして上手いのか?」
「やっぱり、全部知ってて黙ってたんだな、シシィ……」

目を白黒させるシシィを、僕はじっとりと睨む。

「あはは。それはまあ、話してたら、お前行かなかったろ? だからさ」
「当たり前だよ! あんなの未経験で受けるなんて無謀もいいとこだよ!」僕はドンとテーブルを叩く。
「でも、おかげで受かったんだし、良かったろ?」
「それは、まあ……」
「んじゃ、結果オーライってことで」

少しは責めてやろうと思っていたのに、あっさり言いくるめられてしまった。
ほっぺたを膨らませて、シチューを口に入れるのを、シシィがニヤニヤ見てくるのが憎らしい。
しかし、僕が普通なら出会うことすらないような相手の飼い犬に選ばれたのも、童貞を卒業できたのも、そのとき嗅いだ特濃の魔香の影響で、日常で触れる程度の魔香ではそこまでムズムズしなくなったのも、確かにすべてオーライと言える出来事だから、僕はそれ以上なにも言えなくなってしまった。

「んでさ、どうだったんだ?」シシィがニヤニヤした顔のまま言う。
「うん? だから、受かったよ?」僕が首をかしげると、
「違うって。ハジメテの感想! ヤったんだろ?」
「んぶふ……ッ!」

僕は思い切り咽せて、シチューを鼻に逆流させてしまった。

「ぶほ、げほッ……。な、なんてこと聞くんだよ……!」
「いいじゃん、教えろって。念願の初えっちだろ? 誰とどんなことしたんだ? あの寮の連中は色々激しいらしいけど、ホントのトコどうなんだよ」
「ど、どんなって言われても……」

正直、僕は挿入後のことは、まったく覚えていない。
覚えているのは、初めて目にした性器の形、舌や唇に触れる感触、味、匂い。主人になったあの人の、白さ、細さ、軽さ、耳触りの良い声、魔力の香り。そのくらいだ。
だから僕が言えるのは、「まあ、舐めるくらいはしたけど……」という程度。
それでも、シシィは楽しいらしい。ニタニタした目をますます細める。

「ふぅん。じゃあ、舌技で落としたわけか。やるじゃん」
「うぅーん。そう、なのかな?」

たぶん違うと思いつつも、そんな風に思われるのは悪い気はしない。

「どんな反応してた? 悶絶させたのか?」
「も、悶絶ってほどじゃあないけど、まあ、そのう……、ビクビクッ、とはしてドゥハァッ!」

得意になって語り始めたところで、ドカンと椅子を蹴り上げられた。

「主人について語るな。基本だぞ、バカ犬」

後ろで骨に響くような声がする。
思わず、ぎゅっと首を、縮めた。
振り向けずにいると、声の主は、どっかりと空いてる席へ腰を下ろし、僕を睨む。

「あんな、ただ舐めるだけの舐陰で、この俺が本当に感じてたと思うのか? ん?」
「えー…っと、……そう、だったら、嬉しいなぁ。なんて…………」
「五点だな。答えも、舌も」

何点満点なんだろう?
疑問が湧いたけど、目の前の呆れ顔を見て、聞くのをやめた。
僕が縮こまったまま、黙っていると、オルナダ様は、「とんだ駄犬を掴まされたもんだ」と、ぼやいて、コートのポケットから、じゃらじゃらとした金属を取り出した。フワリと浮かせて、僕の襟元へ持って来る。
カチッと頭の後ろで音をさせて、その金属は、僕の首にぶら下がった。
昨日、寮で見た飼い犬たちがしていた襟飾りに似ている。しかし、僕につけられたのは、金ピカの細長いプレートが放射状に並んで、それらを束ねる赤い紐が所々顔を出すような作りになっていて、他の犬たちの物よりだいぶ派手だった。

『お前の首輪だ、フューリ』

いきなり頭の中に、オルナダ様の声がした。声は『これでどこに居ても、俺の声が聞こえるはずだ』と続ける。
どうやらこの襟飾りは、頭の声を伝える機能を備えた魔具らしい。

「呼んだらすぐに来い。わかったな」

オルナダ様は、立ち上がって僕を見下ろす。頷くと、踵を返して、

「お前を採用したのは、単なる気まぐれだ。それを忘れるなよ」

と、言い捨てて、すうっと薄くなり、消えてしまった。
オルナダ様の姿が完全に消えると、食堂内がどよめきで溢れる。

「……オルナダルファウルス・ギルオウーフ?」ぎょっとしたシシィに聞かれて、
「オルナダルファウルス・ギルオウーフ」と、答える。
「は? え? おま……、あれに飼われんの?」
「うん。これ、首輪だって」
「冗談キツすぎだろ……」

オルナダ様は、割と頻繁に、新聞に顔が載る有名人。シシィが驚くのも無理はない。
一晩一緒に過ごしたおかげで落ち着いてはいるけど、僕だって、心底驚いているのだから。

「おい、アイツがどんだけヤバいか、わかってんのか? 魔王の血統で暗殺未遂されたりするヤツだぞ?」
「あぁ、ベッドに蛇仕込まれたとか、そういうのでしょ?」

オルナダ様は取材を受け入れてくれやすいのか、新聞のネタにされることが多く、中にはシシィの言うように、暗殺未遂という見出しで報じられる事件もあった。でもそのどれもが、他愛のない姉妹喧嘩として書かれていたので、このときの僕は、きっと大したことではないのだろうと思っていた。

「そうだ、シシィ。その、上手な舌使いの本とか、持ってない? さっき五点って言われちゃったから勉強しないと……」
「……危機感留守かよ? てか、そういうのヤメロ。なんかエグい」

僕が頭を掻くと、シシィはぐったりした様子で椅子にもたれて、両手を顔に乗せた。

オルナダ様がくれた首輪は、僕の生活に大きな変化をもたらした。
通院や雑用の時間がなくなって、受けたい授業を受けられるようになったし、半獣人の僕に絡むのを日課にしていたヒューマーたちが、ぱったり寄って来なくなった。
さらに、オルナダ様には他に飼い犬がいないこともあって、僕は、オルナダ様を落とした唯一の犬として、学院中の人々に、一目置かれるようになった。寮の他の飼い犬たちとは自然と仲良くなれたし、院内では、種を問わず、色んな子が声をかけてきて、ときには、「ご主人様の許可が出たら遊ぼうね」と、予約を入れられた。
要するに、モテるようになったのだ。
まあ、モテてたところで、オルナダ様に「躾が済むまでなにもするな」と、厳命されているし、周りもそれを知っている。だから特になにがあるというわけでもない。それでも僕は、人生最大のモテ期に胸を躍らせていた。
しかし、その一方で、オルナダ様が一向に飼い犬の仕事を言いつけてこないことに、不安と焦りと性的欲求不満を覚えていた。
呼び出しに喜び勇んで駆けつけても、用件は、お使いや、パーティのあとの部屋の掃除といった仕事ばかり、辛うじてそれっぽいと言えるのは、足のマッサージくらいのもの。
おかげで僕は、朝から晩まで、ほとんどの時間を、試験の日の朧げな記憶を思い返すことに費やして、だんだんと生活に身が入らなくなっていった。
自分で処理をしようにも、ある理由のために我慢せざるを得ないものだから、モヤモヤは募る一方だった。

「にゃぁにゃぁ、フューリくん。今日もご奉仕はさせてもらえなかったのかな?」

就寝前、寮の廊下を、魔族へのマッサージ方についての本を何冊も抱えて歩く僕に、メナスラス様の飼い犬、同期で小型猫人のププが話しかけてきた。
尻尾も耳もヒゲも、ピンと立っているところから、上機嫌であることが見て取れる。
きっとご奉仕帰りなんだろう。初体験以降、さっぱりな僕には、羨ましく、また、恨めしい。

「今日は、足も揉ませてもらってないけど、それがなにか?」
「にゃはは。やっぱりにゃ。オルナダ様は連日乱パにお忙しそうだし」

乱パとはつまり、乱交パーティのことだ。
この寮では毎日、誰かしらが主催してパーティ専用部屋に集まり、飲めや歌えや交われやの、どんちゃん騒ぎをしているらしい。
パーティには飼い犬も参加できるが、主人が参加を認めた場合に限られる。僕は躾がなっていないということで、一度も参加したことはない。
すべてが終わった後で、ぐっちゃぐっちゃの部屋を掃除しにいくだけだ。

「にゃぁにゃぁ、そんな尻尾しなしなにするにゃって」

ププは、ため息を吐く僕の膝をぽんぽんと叩いて、びょんっと、持っていた本の上に飛び乗ってきた。

「おあずけ中の君に、このププさんが朗報を持ってきたにょだから」

本の上で、ププは大袈裟な身振りで、昨日初めて参加したパーティの様子について語り始めた。
ププの話は九割九分、自慢話だったが、残りでオルナダ様が、いろいろな寮生に、犬の躾について尋ねて回っていたことを教えてくれた。

「これは、本格的に躾が始まる日も近いってことにゃと、見たのにゃん」
「そう、かな……?」
「あったりまえにゃろ! でなきゃ聞かないはずにゃあ!」

ププがあまりにも自信たっぷりに言うので、僕はなんだか、緊張してきてしまった。
ちなみに躾とは、正式な主従契約を結ぶ前の、お試し期間中に行われる教育のこと。主人はあらゆる面での、自分の好みを教え、飼い犬はそれを覚え、また、応えられるところを見せなければならない。
教育にはもちろん、ベッドの中でのことも含まれる。
具体的になにを求められるんだろう? 僕の頭の中は、いやらしい期待に満ちた妄想と、不安が見せる陰惨な想像でいっぱいになる。

「あのさ、ププは、躾ってどんなことやらされたの?」

小さな声で尋ねてみると、ププは可笑しそうにクスクス笑って、本の上から飛び降りる。

「このププさんは猫人なのだにょん? 自由気ままが可愛い種。犬とは違うのだにょ!」

得意満面に言うと、ププは「そんじゃそのうち遊ぼうにゃあー」と、去って行った。
僕はひとりぽつんと廊下に残される。
ププは朗報だと言ったけど、本当にそうなのかは、かなり怪しい。ただ気持ちを掻き乱されただけな気がした。

『フューリ、すぐ部屋に来い』

気にするなと自分に言い聞かせていたとき、頭にオルナダ様の声がした。タイミングが良すぎて、心臓がばっくんと跳ねてしまった。
僕は動悸と本を抱えたまま、オルナダ様の部屋へ走る。
部屋に入ると、オルナダ様は、あのときと同じ、紫のローブ姿でソファに寝そべっていた。最近コート姿しか目にしていない僕は、その生地の薄さにドキリとしてしまう。
期待の高まりと、オルナダ様が放つ濃い魔香も相まって、脚の間がムズムズしだしていた。

「御用はなんでしょう?」

本を抱えたまま、僕は、とりあえずの決まり文句を口にした。
オルナダ様は眉を潜めて、本を置くように命じて、「お前の躾のことだが……」と、本題を切り出す。

「はい!」僕は元気よく返事をする。
「他の連中に聞いたところだと、とりあえず、具合の良いところや、好みを覚えさせるらしい」
「それは、えっちの具合や好み、ということですか?」鼻息が荒くなる。
「他になにがある」と、オルナダ様は呆れ顔をして、「だが、よくよく話を聞くと、そいつらの飼い犬は元々手練れの者ばかりらしくてな」と続けた。

雲行きが怪しくなってきた。

「そこへいくと、お前は試験のときまで童貞だったわけだし、具合や好み云々より先に教えることがあるのではないかと思ってな、俺は考えたわけだ」

勿体付けて話す様子に、だんだんと嫌な予感してくる。

「で、思いついたのが、"待て"だ」
「まて、ですか?」
「おう。犬の躾の基本だろう?」

オルナダ様は目をキラキラとさせる。
イタズラを思いついたときのシシィと同じ目だった。僕の予感は確信に変わる。

「というわけだから、お前はそこで服を脱いで、俺が楽しむのを黙って見ていろ」
「拷問じゃないですか、それえええええ!」
「面白そうだろう!」
「惨すぎます!」

僕が泣き崩れ、床をバンバン叩くと、オルナダ様は、わはは、と愉快そうに笑う。

「僕の躾も、他と同じにしてくださいよぅ! 同じが良いです! ちゃんと覚えますから、ヤらせてください!」

必死に脚に縋り付くと、「黙れ、バカ犬が!」と、蹴飛ばされる。

「どう見ても、お前には待てが必要だろうが!」
「だ、だって、僕……、体験したばっかりなのに、その後はせいぜい足を揉むだけな上、自己処理もできてないんですよ? しかも毎日毎日、可愛いエルフの子とかが何人も誘惑しにくるなんて地獄のような状況なんです! もうちょっと、こう、なにか、そこそこえっちな躾にしてくれないと耐えられないです!」

僕が食い下がると、オルナダは、「ほう」と、低く唸って、「ずいぶんと楽しんでいるようだが、それほど辛いなら考えてやらんこともない」と、這いつくばる僕の前髪を掴む。

「ただし、お前の下腹の印。二度と書いてやらんぞ?」
「う……」

下腹の印とは、肉管が体外に出るのを抑える術を施されたものだ。
オルナダ様のおかげで、僕はちゃんと管が生える身体になれた。だけど今度は、なにかにつけて、にょきっ、となるようになってしまったのだ。
見かねたオルナダ様が、印を書いてくれて落ち着いたのだけど、この印は汗をかいたり、こすったりすると、すぐに落ちてしまう。そのため今の僕は、オルナダ様に毎朝、印を書いてもらわないと、外にも出られない状況になっていた。

「どうか、それだけは、ご勘弁を……」

拝み倒すように頭を下げた僕は、オルナダ様の躾を、甘んじて受けることになった。
あとから部屋にやってきた、誰かの飼い犬らしいエルフと一緒に服を脱いで、ベッドへ入る。エルフは枕側へ呼ばれて、オルナダ様を抱えるようにして座ったのに、僕はベッドの端っこで正座を命じられた。

「今日はどのようになさいますか?」
「俺を気持ち良くしつつ、あれを興奮させろ。待てを覚えさせたい。躾が優先。やり方は任せる」
「承知致しました」

エルフは僕に一瞥もくれずに、オルナダ様の身体を撫でまわし始めた。
エルフの細い指先が、するすると踊るように、ローブを滑る。オルナダ様はうっとりと目を閉じて、エルフの身体にもたれ、身を任せる。
オルナダ様の目が閉じられたのを確かめたエルフは、手の動きは止めずに、首筋に舌を這わせだす。鎖骨からうなじまで舐め上げて、耳の端を咥える。
はみはみと唇で揉むように刺激して、舌先を見せつけるように耳孔へ侵入させた。

「ん……」

オルナダ様の肩が微かに震える。
頬が紅潮して、生地の薄いローブには、胸の飾りの形が、くっきり浮き上がっていた。これだけでもたまらないと言うのに、エルフは浮き上がる飾りを、艶かしい手付きでくすぐるから、お腹の中に蜜が染み出して、肉襞がじくじくと痛みだす。
それを知ってか知らずか、次の瞬間、エルフがオルナダ様のローブを肩からずり下げた。
白く細い肩が剥き出しになり、乳房が露わになる。
といっても出てきたのは、上半分だけで、あの美味しそうなピンク色の乳首は、ローブの襟に阻まれて、ギリギリ見えそうで見えない。
僕は自然と前のめりになって、首を伸ばしていた。

「物欲しそうにしていますが、いかがいたしますか?」

エルフが、オルナダ様の肩に口付けつつ尋ねる。

「……拝ませてやれ」
「承知いたしました」

ローブがさらにずり下げられ、見たかった部位が顔を出す。
ふっくりと立ち上がった先端は、記憶にある通り、美味しそうな色をしている。
僕がたまらずに生唾を飲み込むと、エルフは身体の位置を変えて、ソコを口に含んだ。僕に見せつけるようにして、舌で先っぽを転がす。
反対側の房は、下から掬い上げるようにして掴み、やわやわと揉みながら、爪の先で先端を引っ掻いている。
身体中の血が、目と肉筒へ集まる。
僕もエルフと同じことをしたい。
あの柔らかそうな膨らみに触れて、ピンク色のコリコリしたところの感触を舌で味わいたい。できることなら全身を、隈なく舐め尽くしてしまいたい。
僕はよだれを溢してしまわないよう、口をぎゅっと結んで、シーツを握り締めた。

「……ふ。もっと近くで見たいか? フューリ」

オルナダ様がニヤリとして、そう問い掛けるので、僕は目をギラつかせたまま頷く。

「ココに顎をつけろ」

オルナダ様はそう言って、足の先を指差した。僕はすぐさま、そこに顎を乗せて腹這いになる。
これだと、おっぱいが見えないじゃないか。
そう思ったとき、エルフが、すっ、とオルナダ様のローブの合わせを全開にして、下半身を覆い隠していた布を取り払う。
オルナダ様は膝を立てた状態で、エルフに背中を預けている。必然的に、僕の目には、オルナダ様の秘部が映る。

「いいか、待て、だ。見るだけだぞ」

思わず手を伸ばそうとすると、そう命令された。
初めからこんなの拷問だと思っていたけど、想像以上に辛いかもしれない。僕は歯軋りしつつ、「はい……」と、小さな声で答えた。
オルナダ様がエルフに、「続けろ」と、命じて、僕の頭を脚の間に置いたまま、行為が再開される。
だけど、エルフはまだ性器には触れず、僕の頭の上で、ぴちゃぴちゃと音を立ててなにかしている。音に合わせ漏れ出す、オルナダ様の吐息が聞こえる。
ココを見せてもらえたときは、我慢したご褒美に、少しハードルを下げてもらえたのかと思ったけど、逆だった。
なにをしてるかわからないけれど、えっちな音だけが聞こえて、それに反応して、その場所が微かに動いている。動いているのはわかるけれど、肉唇はぴっちりと閉じているから、蜜の溢れ具合や、恥口のヒクつき方などは、想像するしかない。
一度しかソコを見たことのない僕には、思うように想像できないし、なにより目の前にあるのに、押し開くことさえできないのが、本当に本当に辛い。
それでいて、興奮はどんどんと高まるから、下の口は焼けるように痛んで、よだれを垂らしだす。
僕は、耐え切れずに、脚の間に手を伸ばした。
黙って見ていろとは言われたけど、自分でするのがダメだとは、言われていない。触ったら下腹の印は消えてしまうだろうけど、もうそんなことは構っていられなかった。

「フーッ、フーッ、フーッ……」

シーツに鼻と口を押し付けて、パンパンに膨らんだ肉芽をさする。
オルナダ様の淫烈を見つめたまま、数回こすると、秘部全体がどくどくと脈打って、恥口がきゅんきゅんとしてくる。
自分で触るのも久しぶりだった僕は、あっという間に、絶頂へと昇り詰めていった。
あと、もう少し、というところで、

「誰がいじって良いと言った?」

と、低く響く声が聞こえ、僕の手はガッチリと固まってしまう。
自分で止めたわけじゃない。
もう自分で止められるような状態じゃあなかった。オルナダ様が魔力を使って、そうしたのだ。
降り積もった快感が、全身に放たれる寸前で止められてしまったので、僕はもぞもぞと身悶えしてしまう。

「ふうぅ……、ひゅぅぅ……、きゅぅぅん……、ふゅぅん……」

鼻が、悲しい犬みたいに鳴る。

「ふん、まだこれからだというのに、情けない。おい、続けろ」
「はい」

もどかしさに半ベソになっていると、エルフがオルナダ様の秘部へ手を伸ばした。
ぬちゃ……と、音を立て、陰唇が左右に開かれる。
広げられた淫烈は、赤く充血してテラテラと光り、独特のもったりした魔香をほのかに漂わせる。
ただでさえ波打つようだった僕の股間は、見せつけられた光景と、香りに反応し、さらにぎゅうぎゅうと収縮してしまう。
目の前で恥口がヒクついて、蜜を吐きだすのを見ると、僕の目は焼けるように熱くなって、半開きの口からは、獣じみた息と、よだれがあふれた。

「はぁ……ッ、はぁ……ッ、ふうぅぅぅ……ッ」
「くくく、面白いように興奮するなぁ。煽りがいがある……」

オルナダ様が、愉快そうに鼻を鳴らす。
僕はそれを憎いと思う余裕もない。シーツをあぐあぐと咥えて、目のご馳走に齧り付きたい衝動を、必死に抑え込んでいた。
もう脳みそが茹で上がっているみたいなのに、エルフのヤツが、僕をさらに煽るべく、オルナダ様の薄皮を剥く。
ぷっくりした実が丸出しになる。
膨らんで、ぴんぴんに尖って、はちきれそう。自分のソレも、こんな風になっているかと思うと、僕はますます脚の間が疼いた。
オルナダ様は、脚を大きく開いて、僕からよく見えるように、ソコを舐めさせる。
エルフの細長い舌が、淫烈をじわじわなぞり上げる。舌先がお尻の方から、穴の上を通って、薄皮の始まるところまでをべろんと弾く。それから、ぐにぐにと転がすようにして、肉芽を重点的につつき、とろとろになった穴の入り口を指でこねる。
僕もしたい! 僕もしたい! 僕もしたい!
僕はついに、歯軋りで、自分のよだれが染み込んだシーツを噛みちぎってしまった。

「フゥッ、フシュウゥゥ、グウゥゥッ……!」

僕は動きを封じられた身体から湯気を立ち上らせて、口に入れたいその場所まで、這って行こうともがく。

「ふふっ、限界らしいな……」

オルナダ様はしっとりした声でささやき、「あとは俺がやる」と、エルフを下がらせた。

「シーツ噛み切るとはな。そんなに喰いたかったか?」

エルフが部屋を出たあと、オルナダ様は僕の方は詰り寄ってきた。

「ふぐぅぅ……、ぐしゅぅぅ……」
「……もう口も効けんか」

そう呟くと、オルナダ様は僕を拘束している魔力を強める。

「ギリギリだが、合格ということにしよう。褒美をやるぞ、フューリ」

もがくこともできなくなって、ただただ恨めしく唸り声を上げるだけになった僕の頬に、柔らかい手が触れる。
オルナダ様は、くいっ、と僕の顎を持ち上げて、「舌を出せ」と、命じた。
僕は言葉を理解できる状態ではなかった。けれど、オルナダ様は僕が動くのを待たずに、魔力を使い、僕の舌を引っ張り出す。

「待ち兼ねたろう? しっかり味わえよ?」

舌の表面に、小さくて、甘塩っぱい、膨らみが触れる。
ずりずり、ぞりぞり。
オルナダ様が腰を振って、僕の舌に淫部をこすりつける。自分の唾液なのか、オルナダ様の愛液なのかわからない液体で、口の中がいっぱいになる。
僕は夢中でそれを飲み込む。濃厚な魔香も、一緒に吸い込まれる。
意識が飛びかけ、視界がぶつぶつと途切れ途切れになった頃、オルナダ様はぎゅっと僕の頭を抱えて、全身を震わせた。

「ふぅ……」

舌にこすりつけるうちに、達したらしい。オルナダ様は満足そうに息をついて、ベッドへ仰向けに倒れた。
僕は舌を引っ張り出されたまま、動くことも出来ずその様子を眺める。飲みきれなかった液体が、口の端から溢れた。
溢れた汁が下腹の印を消したのか、ずるり、と生々しい感触を伴って肉管が体外へ出てくる。

「ひゅぅぅん、くうぅぅん……」

悲しくて、切なくて、鼻が鳴ってしまう。
その音で、僕を拘束したままになっていると気付いたのか、オルナダ様は慌てて飛び起きて、魔力を解いた。

「すまんすまん。そのまま寝るとこ……」
「フウウウウウッ!」

がっ、と股座に飛びかかる。
じゅぶじゅぶ、ぶちゃぶちゃ。
音を立てて肉芽にむしゃぶりつく。ぐりぐりと舌を押し当て、べろべろと大きく淫烈を舐め回す。
僕は待たされ昂った情欲のままに、そこを貪った。

「くくく、そんなに美味いか?」

荒ぶっていた鼻息が少しだけ落ち着いた頃、オルナダ様が余裕のある声色で、僕の頭を撫でた。
こんなに無茶苦茶してるのに、ちっとも乱れてない?
怪訝に思った僕は、吸い方や、舐め方を変えてみる。
オルナダ様は、ぴくりともしない。
なにも言わずに、僕の髪の毛ごと、耳を揉むみたいに触りだす。
それは気持ちが良いのだけど、オルナダ様のあまりの反応のなさに、僕は、やっぱり僕って五点のヘタクソなんだろうか? と不安になっていく。
そろそろと顔を上げると、オルナダ様は膝を折って座っていた。
腿の間に、誰かのお腹が挟まっている。その誰かは、おへそから上が無く、また、腿も脚の付け根のすぐ先で切れていた。

「な、なんですか、コレ……ッ!」

気味の悪さに、僕は慌てて、その陰部から口を離す。

「お前へのご褒美だが?」

オルナダ様は事もなげに、「よくできているだろう」と、その物体を撫ぜる。
説明によると、スライムに特殊な魔術を施して、人の身体を再現した物らしい。学院内の研究チームが開発した試作品だそうだ。

「ううう……。ひどすぎます……」

やっとさせてもらえたと思って大興奮していたのに、まさかスライムにしゃぶりついていたなんて。
僕はショックのあまり、ベッドの上に丸まって咽び泣く。

「なんだ、しゃぶりたくてたまらなかったんだろう? こいつになら好きなだけヤって良いんだぞ?」
「ふうう……、あんなに我慢したのに、スライムなんて、あんまりです……、うぐ、えぐ……」
「なんて欲深な……、まだまだ犬の自覚が足りんな。当分は触らせてやらんからそのつもりでいろ。俺は寝る」

オルナダ様は呆れた風にため息をついて、布団に潜ってしまった。
僕は伸ばした足に蹴飛ばされて隅の方へ追いやられ、腰型スライムは、ぼてっ、と床に落ちた。
腰の部分しかないとはいえ人の形をしているし、つい先ほどまで親密な時間を過ごしていた相手だ。僕は床に転がるスライムが不憫に思えて、そっと拾い上げてソファの上に置いた。
徐に手を伸ばして触れてみる。
触感はほとんど、人の肌と変わりない。冷たくはないけれど、暖かいというほどでもない、微妙な温度。呼吸でもしているようにお腹の部分が上下している。
つぅ、と、おへそから恥丘までをなぞってみると、そいつは全身をぴくぴくと震わせた。
途中までしかない腿が、開いた状態になっているため、どうしてもソコが目に入る。

「形に覚えがあるだろう?」

オルナダ様がベッドに横になったまま言う。
薄皮の中に成っている実、縦筋に沿ったヒラヒラ、ふっくらした唇。どれも散々見せつけられたのだから、見覚えがあって当たり前ではないか。
と、ここまで考えて、思い至る。
僕が見たことのある性器はひとつだけ。もし、性器の形状に個体差があるのだとしたら……。

「誰のと同じに作ったか、わかるよな?」

ぴくん。脚の間、ぬとぬとと肉管が震える。まだ解放されないままの劣情に、再び頭が煮えてきた。
ふらふら吸い寄せられ、淫烈を広げて、舌を伸ばす。恥口に舌を突き刺したけど、肉襞は少しも濡れていなくて、舌の水分が吸われてしまう。指を入れてみても、同じで、さらさらとした感触だ。
ぴくぴく痙攣したりはするけど、濡れるところまでは、再現できていないのだろう。
僕は淫烈に、肉管から噴き出した粘液を、指で削ぎ落とすようにして、滴らせる。透明な粘液がとろりと流れて、唇を濡らす。その唇を開いて、ピンク色の恥口の中に、粘液を流し込む。
奥の方まで押し込むと、襞がぬるぬると指に絡みつく。
僕はそろりと、オルナダ様を振り返る。
布団が盛り上がっているだけで、様子はわからないが、動かないところを見ると、もう眠っているのだろう。

「…………い、良いんです、よね?」

僕はゴクリと喉を鳴らして、肉管の先端を入り口にくっつけた。手で支えて腰を進めると、先の方からだんだんと、包み込まれる感触が登ってくる。
気持ちは良いけど、埋めた部分に柔らかな圧迫感を感じるだけの感覚に、僕は違和感を感じた。
試験のときは、挿れた瞬間に意識が飛んで、その後のことを覚えていないくらい、とてつもない快感に襲われた。あれはほとんど、粘液の作用によるものだったんだとよくわかる。
記憶がないながらも、物足りないような気がした。
それでも、肉筒がきゅうきゅうと、管を優しく揉んでくれるし、気持ちが良いことには変わりない。僕は思いつく限りのことを、やってみることにした。

 

ワンコちゃんVSオーガ

「…………ヤりすぎだろ」
「……………………すみません」

気付くと朝になって、オルナダ様が目を覚ました。
ベッドの上から、僕を見て眉を潜める。

「……あと、もうちょっとだけ、ダメですか?」

僕はスライムの陰部に跨がり、肉管をずっぽり埋めたまま、懇願の視線を送ったけど、「さっさと抜いて引っ込めろ」と、言われてしまった。

「片付けを済ませたら、首輪についてる契約書に目を通して、昼食後までにプロメア館の地下室へ来い」

オルナダ様は、そう言いつけて部屋を出て行ってしまったが、僕がもう一度、スライムに跨ろうとすると、瞬間移動で戻って来て、お尻を蹴り上げた。
泣く泣く、言いつけ通りに片付けと目通しを済ませて、地下室へ向かった。
今朝は、オルナダ様に印を書いてもらっていないために、何度戻しても生えてしまう管を下着に押し込み、スカートを穿き、人目を避けてガニ股で歩いて来たので、少し時間がかかってしまった。

「遅い。なんだその脚は、しゃんと立て。なに? 管? 一晩中盛ってまだ生えてくるのか、お前……」

オルナダ様は頭痛でも起こしたみたいに、額に手を当てる。

「はぁ……。もういちいち印を書くのも面倒だ。首輪に仕込んでやるから、今後は自分でなんとかしろ」

そう言って、僕の首輪を外し、プレートの裏側を指でなぞり、呪文を刻印する。
首輪には他にも、呪文が刻印されたプレートがあった。オルナダ様の声を僕の頭に伝えるもの、僕の声をオルナダ様へ届けるもの、飼い犬の契約書を映し出すものなどがあり、一定以上の魔力を注ぐことで起動する。
これに生えるのを防ぐ術が追加されたということは、今後僕は、オルナダ様にお腹に印を書いてもらわなくても、自分で魔力を調整して、管の出し入れができるということになる。
もっと早く刻印してくれたら良かったのに。
じっとり見つめていると、

「待ての訓練のためだ、自慰も我慢させる必要があるだろう」

オルナダ様は肩を竦める。
やっぱり、わざと落ちやすい染料で印を書いていたらしい。たぶん、試験の日以降、さっぱり相手をさせてくれなかったのも、意図的なのだろう。
契約書上は、目が飛び出るかと思うくらいの高待遇だけど、本当にこの人に飼われて大丈夫だろうか? と、僕は次第に不安になってきた。

「オルー、準備できたよー。お! この子が例の初犬?」
「未契約だがな。フューリだ」

奥のドアから、制服の上に前掛けをしたオーガが顔を出した。親しげにオルナダ様に話しかけ、興味深そうに僕を見る。
オーガは、オルナダ様にはだいぶ劣るものの、かなりの魔香を漂わせていた。強い魔香に慣れて来た僕だけど、こんなに強力な発生源が近くに二つもあると、さすがに頭がクラクラしてしまう。

「よろしく、フューリ。あとで、どうやってオルを落としたのか聞かせてよ」
「汁の相性だ。聞くまでもないだろ」
「ルフはジグとしか合わないって言うもんね。けどさ、オルはそれだけじゃあ飼おうなんて思わないでしょお?」
「クルーガ、俺は無駄話をしに来たわけじゃないんだが?」

オルナダ様がむすりとすると、クルーガと呼ばれたオーガは、「はいはい」と笑って、僕を手招きして奥へ呼んだ。
ドアの向こうは階段だった。
僕は頭をぼうっとさせたまま、黙ってクルーガについて行く。
降りた先は、縦にも横にも、かなり広い部屋だった。どのくらいかといえば、通っていた町の教会が、丸々四つは入りそうなほど。そして地下なのに、夏の昼間のように明るく、どことなく埃っぽい魔香が充満している。どうやら、石造りの壁や天井に描かれた巨大な魔法陣が、それらを発しているらしい。

「フューリは、剣士だよね。この中から好きな剣を選んで」

クルーガが、入り口側の壁を指す。
ドアのすぐ横の壁に沿って、あらゆる武器が所狭しと並んでいた。そのどれもが、図鑑でしか見たことがないものや、図鑑ですら見たことのないものばかりで、僕は少し面食らった。
この建物では武器の研究開発をしているらしいから、たぶん、開発中の試作品も混じっているのだろう。どこかちぐはぐな魔香を放つ武器もある。
僕は匂いの薄い剣の中から、魔力乗りの良さそうな大剣を選ぶ。
振り返ると、オルナダ様とクルーガが、「ホントにそれで良いのか?」と、ハモる。眉を寄せるタイミングまで、ぴったり合ってた。
僕が斜めに頷くと、クルーガはため息を吐きつつ、僕の身の丈以上もある巨大な斧を構えて、打ち込んで来いと言った。

「二人共、最高レベルの防護術をかけてあるから、全力で行けよ。フューリは手を抜いたら、ご褒美なしだからな」剣を構える僕に、オルナダ様が釘を刺す。
「……ご褒美って、あのスライムですよね?」僕は欠片も期待せず、問い返す。
「いいや、好きなだけ舐めさせてやるつもりだぞ」
「全力全開で行きます」
「いいよ、来い! どすけべ!」

急に頭が冴えた僕は素早く、クルーガの背後を取った。
ガラ空きの背中に、突きを繰り出すが、クルーガは巨大斧でそれを軽々といなす。
オーガが絶大な筋力を誇る種だとはいっても、あんな斧では多少は動きが鈍いはず。そう踏んでいたのに、見事に外れた。
僕は、反撃を避けるため、大きく間合いを開ける。
けれど、クルーガは追ってくる素振りを見せない。

「言い忘れたけど、こっちは攻撃しないから、好きなだけ攻めて来ていいよー」

超重量の斧を、木の枝みたいにふりながら、クルーガが呼びかけてくる。
町の教会や、シシィの家の警備さんに教わった程度の剣技では、どう打ち込んでも防がれてしまいそうだ。どうにか隙を作るかなにか、しないといけないけど、どうにも魔香が気を散らせる。
僕は、クルーガが攻撃して来ないならと、静かに呼吸を整える。たっぷり時間をかけて、吸い込んだ魔力と、すでに体内にある魔力を、頭から一番遠い、足へと送る。
準備は整った。
剣を担ぐように構え、足を使って四方八方から打ち込む。その全ては、楽々といなされ、躱された。
だが、僕にしてみれば、それらは単なる布石。
クルーガがどうやっても、斬撃をまともに防がなければいけない体勢になったそのとき、とっておきの一撃を叩き込む。
足に溜めた魔力を剣へと送り、その斬撃を受けた斧の柄ごと、クルーガを叩き斬る。

「おわわっ! あっぶなっ! ストップストップ!」

クルーガは切れた斧を捨て、慌てて後ろへ飛び退く。
着けていた前掛けが、胸のところで切れて、ぷらんと垂れ下がった。

「ちょっと、オル! 強化使えるなら最初から教えてよ!」
「資料に載ってないんだ、俺だって知るはずないだろう」

クルーガが、オルナダ様に食ってかかる。
僕はなんだか悪いことをしたような気持ちで、二人が言い合うのを見ていた。
二人はどうやら、僕の資料に不備があるということで落ち着いたらしい。空中に四角を描いて、その中に映し出された資料を睨みだした。

「ほらみろ。どこにも載ってないぞ」
「ええー……、なら、申告してないってこと?」

二人が眉を潜めて僕を見る。
別に隠していた訳ではないし、全力でと言われたからやっただけなのに、なんだか理不尽だ。

「僕、半労生なので、魔力値測定と労働力になるかのテストだけで、申告とかそういうの無かったんですけど……」

ぼそっと言うと、二人は忌々しそうに「あとで人材課に文句を言ってやる」と、どっかり床に座り込んだ。

「フューリ、お前、他になにができる?」
「なにが、と言われても……」
「強化は割と高度な技だよ? 他になんかあるでしょ」
「うぅーん……。物に使うのなら、こう、熱を持たせたり、火を纏わせたりは出来ますけど……。普段、料理に使う程度のものですし……」

僕は二人の前にちょこんと座って、さっきまで振るっていた剣の刃の周りを燃やす。

「……他には?」
「えぇと、さっきのは刃の周りを魔力で覆って震わせたというか、木を切るときに便利ですど、強化という訳でなく……」
「…………続けて」
「うぅぅ……。あ、あとは、さっきもやった、足を速くしたりするのとか……。液体を操って水汲みや血抜きをしたり、身体を消して狩りをしたり、獲物を探したり、動物っぽい形の魔力を身に付けるとか……」

僕が喋れば喋っただけ、二人は残念なものを見るような目になっていく。
それに正比例して、僕はいたたまれない気持ちになっていった。

「……これを半労で入れるなんてね」
「……人材課の連中は全員クビだ」

話し終えると、二人は大きなため息をついた。
僕は萎びたしっぽをきゅっと巻き、首を縮めて、「人前で魔力を使ってはいけない」という、母の言葉を思い出していた。
魔力は魔術を起動するために使うもので、魔力をそのまま使うのは野蛮なことなのだ。そう口酸っぱく言い聞かされていたのに、ここでは魔力をそのまま使う人があまりに多いので、つい使ってしまったのだけど、ここでもそれは無作法だったらしい。
ご褒美なしどころか、飼ってもらえなくなるんじゃないか。
不安に思いつつ、俯いたままオルナダ様を見ると、「なんだその情け無いツラは」と、怒られた。

「まあ、ともかく、狩りは得意なわけだな?」

聞かれて僕は、何度も頷く。
狩りなんかで挽回ができるならラッキーだ。

「ちなみに、これまでで一番強力だった獲物はなに?」
「中級程度の三首翼竜か、超大級の火毛熊です。竜は干物、熊はスパイスに漬け込んで焼くのが美味しいです」

ぴんと耳を立てて答えると、クルーガは訝しそうに、

「待て待て。言っちゃなんだけど、あの剣技でそのクラスのモンスターは狩れないだろう」

と、僕の口の前に手を出した。
嘘をつくな、という意味だろう。
僕自身、剣の腕は正直微妙だと思っているから、それは納得だ。

「僕、狩りのときは、素手なので、もっと動けるんです」
「え、素手のが強いなら、なんで剣なんて……」
「剣術は町でも教われましたし、その……、か、叶うなら、どなたかの衛兵にでもなれたらと……」

ぽそぽそ言うと、クルーガはまた残念な顔をする。
そりゃあ、僕の剣技はまだまだ残念ですが、恥を忍んで正直に答えたのに、そんなに露骨に顔に出さなくても。と思った。

「クルーガ。そう俺の犬を突き回すな。さっきの動きを見れば、同行させて問題ないのは明白だろう」
「まあ、それは確かに」

どうやらこれも、なにかのテストで、僕は合格したらしい。
オルナダ様は、クルーガに明日の朝に出発すると伝えて、僕を連れてプロメア館を後にする。

「あのう、オルナダ様、明日って、どこに行くんですか?」

どうにも不安で、恐る恐る聞いてみた。
オルナダ様は、テテネイラ魔山へ行く、と嬉しそうに振り返った。
テテネイラといえば、超大級魔竜の巣がわんさとある、国内トップクラスの危険な山だ。
そんなところへ、なにをしに? まさかピクニックではないですよね?

「国王の要請でな、ジンジラを何頭か間引かねばならんのだ。ただ使い走りにされるのも癪だから、ついでに新型の魔導兵器のテストをして、あとは、牙やらなんやらを土産に持ち帰るつもりだ」

ジンジラという単語に、僕は絶句した。
実物を見たことはないが、歴史書では、国が総力を上げて戦った破壊神とまで言われる生物だ。今でこそ、テテネイラを含めた、いくつかの魔山魔海に生息するモンスターの一種とされているけど、超大級竜より巨大とされる神竜に、田舎の狩人が太刀打ちできるはずはない。

「えぇと、僕は、近隣の町までの荷物持ちとか、ですよね?」

答えを知るのは怖いけど、聞かないと今夜は眠れそうにない。
オルナダ様は不思議そうな顔をして、「人間の町にはまだそんな仕事があるのか?」と、聞き返してくる。

「お前の仕事は、そうだな、言うなれば抱き枕だ」
「……丸めた布とかじゃダメなんですか?」
「それで事足りるなら、わざわざ連れていかんだろうが。お前は俺について歩いて、キャンプのときは他の連中の飼い犬と一緒に、食事やらなんやらの世話をして、夜は俺と寝るんだ」

俺と寝る? 言い回しが引っかかる。

「あの、それは、性的に、ですか?」
「当たり前だろう」
「どこまでのお相手をすれば!?」
「危険地での野営だから、せいぜい舐陰くらいだが?」

舐めさせてもらえるのは嬉しいけれど、そのために命懸けでジンジラ討伐に行くのかと思うとかなり微妙だ。

「そう暗い顔をするな。お前ならまず死なないと思ったから連れて行くんだ」
「でも、大怪我はするかもしれないですよね?」
「わはは、ジンジラ相手ならそれも名誉だろう」

オルナダ様は丸まった僕の背中を、バシバシと叩く。

「無事に戻ったら本契約済ませて、パーティに連れて行ってやる。大いに張り切れ」
「承知しました!」

"パーティ"の一言で、僕は見事に落とされた。
実は死ぬほど行ってみたかったのだ。さっきまでの恐怖は完全に吹き飛び、一転して入山が待ち遠しくなった。

 

ワンコちゃんVSジンジラ

翌早朝、僕らはテテネイラへと出発した。
パーティは、オルナダ様と僕、クルーガとその犬のペニーの他、五人の主人と八人の犬たち。ジンジラ討伐には足りない気もするけど、なかなかの大所帯だった。
超大級竜サイズの青鷹へ乗り、同日の夕暮れに、テテネイラの端にある観測基地へ到着する。
基地では、テテネイラの観測を仕事にしているレンジャー数名が忙しそうに、走り回り、僕らと一緒にジンジラ討伐へ向かう予定の、国王派遣の部隊が食卓を囲んでいた。

「来たのか、イラヴァール隊」「悪いねぇ、あんまり遅いからビビって帰ったかと思って、ほとんど食っちったわ」「ま、量も少なかったし、しょうがないよね」

国王部隊のメンバーたちが、ニヤニヤと僕らを眺めた。

「それはちょうど良かった」

オルナダ様はそう言って、腰に巻いたポーチから、卵型の魔具を取り出し魔力を込める。魔具からボトンと、オルナダ様の身体と同じくらいの干し肉の塊が落ちて、床スレスレのところで、魔力で浮かされた。
僕が休憩のときに仕留めて加工した、大角牛だ。

「我々は道中、散々飲み食いして、全員満腹だ。ぜひ、処理してくれ」

浮かせた肉を開いた皿へ放ったオルナダ様が、うんざりとした口調で言って、他のみんなも同調した。
ぽかんと口を開けた国王部隊に僕が、「生き血と肝も美味しいでしゅよ! どうじょ、どうじょ!」と、勧めようとすると、「捨てろと言ったろうが、この酔っ払い犬!」と、首根っこを掴まえられた。
オルナダ様の言う通り、僕は酔っ払っていた。
初めのうちは、ジンジラへの恐怖で固まっていたけど、何時間も特濃の魔香を放つ犬と主人たちに囲まれて過ごしているうちに、人生初の空の旅に、気持ちが浮つきだして、気付けばすっかり魔力酔いしていたのだ。
気分上々の僕は、休憩に寄った山々で、いくつも獲物を狩っては加工したり、野生生物が作った酒を見つけては、パーティに振る舞った。初めのうちは、みんなで楽しく酔っ払ったのだけど、少し量が多かったらしい。食べ過ぎ、飲み過ぎで、全員、具合が悪くなってしまった。
魔力酔いはしていても、ぴんぴんしていた僕は、それでもしつこくみんなに色々勧めて、オルナダ様にビンタをお見舞いされた。

「明日はジンジラも美味しく食べましょうねえええええ! まじゅは丸焼きから!」
「サイズ的に無理だ。レンジャー、部屋を頼む」

素気無く流されて、僕は首根っこを掴まれたまま、部屋まで引き摺られた。

「ふふふー。楽しかったれすねぇー」

床に転がされた僕は、今日一日を振り返って、幸せに浸る。
獲物の大きさや、調理についてなら、これまでも褒められたことがあったけど、狩りの腕を褒められたのは生まれて初めてだった。獲れた物も良かったし、人生最良の日だったかもしれない。

「はぁ……。ビビって動けないよりは良いかと思ったが、その魔力酔いは困ったものだな」
「そぉでしゅか? 楽しーれすよぉ?」
「良かったな。服と身体を洗浄してさっさと寝ろ」
「もうですかぁ? こんなに楽しいのにぃ?」

仰向けに寝返った僕は、唇を尖らせて、声の方を見る。
オルナダ様はひとつしかないベッドへ腰掛けて、服を脱いでいた。先程、肉を出したのとは違う色の魔具から、金属の輪のついた、手の平サイズのスライムを取り出し、身体に当ててなぞり始める。

「オルナダ様みたいな人も、小さいの使ってるんですねぇ、僕のとそんな変わんないでしゅ」

起き上がった僕は、自分の魔具から出したスライムを見せた。
オルナダ様は、「俺みたい、とはなんだ?」と、怪訝な顔をする。

「上級種の人は、もっと大きいのを使うと思ってたんれす」
「携帯用はどれもこんなものだろう。それに、下手にデカいスライムは危険だぞ」

スライムは、全体を包み込んだ物体を消化する。その性質を利用して、身体に付着した汚れを落とすわけだけど、人も全身を包まれたら消化されてしまう。
なんとなく上級種は、大きなスライムを入れたお風呂にでも浸かって、洗浄なんて一瞬で済ませるんだろうと思っていたけど、全身をすっぽり覆えるサイズを使うのは、たしかに危ない。
僕は納得し、服を脱いで、自分のスライムで身体の洗浄を始めた。
オルナダ様は、身体を一通りなぞり終えると、髪をなぞる前に、使ったスライムを魔具へ仕舞った。あれ? と思い、見ていると、今度は別のスライムを取り出す。
櫛の歯の周りにスライムが薄く纏わった形状になっていて、初めはスライムとわからなかった。
オルナダ様が櫛のスライムで髪を梳くのを、僕は、なるほど便利だな、と眺めた。

「なんだ? 櫛を忘れたのか?」
「いえいえ、珍しかったので、見てただけれす」
「ヒューマーは頭の洗浄はしないのか?」
「しますけど、全部これ使いましゅ」

訝しい顔をされたので、僕は持ってたスライムを頭に擦り付けてみせる。

「……こっちに来い」

頭をゴシゴシしていると、オルナダ様が僕を手招きした。
ついに、夜のお世話を命じられるのか。そう思ってベッドに乗ったけど、「後ろを向け」と、言われてしまった。
言われた通りに背中を向けたら、オルナダ様は僕の髪を梳き始めた。
つるりとした櫛の歯の先端が、頭皮に当たって気持ち良い。髪を梳いてもらうなんて、子供の頃以来だ。

「おい、こら、やめろ、鬱陶しいだろ」
「ふえ? ふあ、こ、これは、わざとじゃなくて……」

僕は慌てて、バタバタ暴れるしっぽを捕まえようとする。
くすりと笑ったオルナダ様は、あとは自分でやるようにと言って、口内の洗浄を済ませてベッドに潜ってしまった。

「え、もう寝ちゃうんれすか? 僕にお仕事は?」
「いいから、さっさと寝ろ。明日も早いんだぞ」
「でも……、他のみんなは、始めてましゅよ……?」

先ほどから、壁の向こうで複数の甘い声が上がっていた。
身体の洗浄も終わっているし、ベッドはひとつ。当然、僕もその役目を与えられるものとソワソワしていたのだ。このまま寝るなんて、できそうもない。

「まだ野営じゃないれすし、たくさんご奉仕できますよぉ」

僕はオルナダ様を揺すり起こした。
オルナダ様は眉間にシワを寄せていたけど、酔っ払っている僕は、あまり気にならない。ぱたぱたとしっぽを振って、命令を待った。

「あのなぁ、お前の仕事は、俺が望んだときに相手をすることだぞ? 俺が、望んだとき、だけだ。寝ろと言ったら寝ろ」
「えええ……、全然、少しもしたくないんでしゅか? こんなに色々聞こえりゅのに?」
「王の部隊が良からぬ動きをしないとも限らないからな。お前とだと意識が飛ぶ危険もあるし」
「あぁ、国王ちゃまは、お姉しゃまでしたっけ?」

僕は昔、教会で読んだ新聞記事を思い出す。
見出しは「国王陛下、御令妹様暗殺にまたまた失敗」だった。
魔獣討伐に派遣したオルナダ様へ、援軍と称して暗殺部隊を送り込んだが返り討ちにされた。そんな今の状況と酷似した内容だった気がする。

「お姉しゃまわ、間抜けな能無しだから、俺の暗殺なんて千年かかっても無理、って言ってましぇんでしたっけ? 今回も平気でわ?」
「腕の立つ暗殺者を雇うことはできるだろう。どんなに無能な愚か者でもな」
「……にゃるほろぉ」

オルナダ様は意外と用心深いらしい。
僕のふわんふわんな頭でも、それはわかった。僕は少し考えて、「じゃあ、僕が抱っこしましゅよ」と、オルナダ様の後ろへ周ろうとする。
抱いて僕が盾になれば、オルナダ様も安心して気持ち良くなれるはず。そう思ったのだけど、次の瞬間には身体を固められてしまった。

「許可なく身体に触れるな」

オルナダ様が低く呻く。
すっ、と血の気が引いた。怒りを帯びた魔力が、皮膚をチリチリと刺す。

「ヒューマーの町では、そんなことも教えないのか?」
「す、すみましぇん……。した方が、良いのかと、思いまひて……」迫力に、僕は耳としっぽを縮こまらせる。
「聞いたことに答えろ、駄犬が」オルナダ様はさらに声を低くし、目を吊り上げる。
「は、母以外のヒューマーに触るなとは教わりました……、怪我をさせるかもしれないからと……」
「……教わっていないようだな」

オルナダ様は大きく息を吐いて、僕の拘束を解く。

「いいか、他者の持ち物に勝手に触れてはならないのはわかるな? 身体の場合も同じだ。他者の肉体は他者のもので、お前のものではない。だから触れる前には、必ず持ち主の許可を得ろ。これはお前が触れられる場合でも同じだ」
「わ、わかりました……。……あの、でも、飼い犬の心得についての書物には、主人の希望を察して、命令前に行動をと……」
「お前……、躾も契約も済んでない、見習い犬の分際で、俺の希望を察することができると、本気で思うのか?」
「そう、言われると、自信はないですけど……。で、でも、オルナダ様は毎日数回は、誰かしらといたしてらっしゃるので……、その、今日は欲求不満ではないかと……」
「…………だからって許可なく触れて良いことにはならないぞ。して良いのは、提案だ。その先は、俺が承諾して始めて許される」
「はい……。以後は、気をつけます……」

僕は裸で正座したまま、首を縮めた。
気持ち良くなってもらうつもりが、逆に不快にしてしまった。
表情と説明から察するに、飼い犬として、というより、人としてあるまじき行為だったように思われる。酔っ払っていたとはいえ、クビにされてもおかしくない大失態に違いない。
なにか罰があるかもと覚悟しつつ、次の言葉を待った。

「それで? 俺を抱いてどうしようとしたんだ?」
「そ、それは、先日のエルフのように、こう、後ろから色々と……」

罰が重くなるかもと思ったけど、正直に白状した。
俯いた視線の先に、オルナダ様の指先が映る。その指は、僕の膝に触れて、腿へと昇ってきた。
ドキリとして、顔を上げると、オルナダ様が、ぐんと僕に身体を寄せて、膝に座った。

「やってみせろ」

僕が疑問を口にする前に、オルナダ様は僕の胸に身体を預ける。

「……え、あの、なにを、でふか?」
「後ろから色々するつもりだったんだろ? 許可するからやってみろ」

 

<続く>

 


エロ書きたい欲が極まって、衝動的に書いているので、あとからガシガシ修正を加えていくと思います。あれ?と思ったら読み直していただければありがたいです。
例によって、カップリングは、わたくしのツボであるビッチ×童貞です。FGOのノッブの夢小説として書きたかった妄想とかもしこたまぶちこんでおります。もう完全に自分用のズリネタですが、一人抜ければ千人抜けるの精神で公開いたします。
お楽しみいただければ幸い。

2020年6月追記
ちょこちょこ更新してましたが、清書して出版したくなってしまったので、勝手ながら本作の更新はここまでにいたします。
製品版のボリュームが出てきたら先行公開後、有料化したいと思います。

ハイエナについてはこちらを参照してください。
ハイエナ設定解説

 

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